先日、久々に特例有限会社から株式会社への移行登記の依頼を受けたと言う記事を書きました。
今日指定の登記だったので、今朝一番で申請したわけですが、今回のケースで気になったことを。

既存取締役の任期に関してなんですけどね。
当該会社は、取締役がAとBの2名の会社です。
Aは昭和60年就任、Bは平成20年就任です。
で、移行後の株式会社の定款での任期規定は下記のとおり。
(取締役の任期)
第24条 取締役の任期は、選任後5年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとする。
  2 任期満了前に退任した取締役の補欠として、又は増員により選任された取締役の任期は、前任者又は他の在任取締役の任期の残存期間と同一とする。
Aに関しては、第1項の5年が経過をしているので明らかに任期が満了しているわけですが、ではBの任期はどうなのか?って問題です。

この点に関して、商事法務から刊行されている「商業登記ハンドブック」に次のような記述が有ります。
−「商業登記ハンドブック」571ページ3行目後半から−
移行と同時又はそれ以前に,定款にいわゆる補欠・増員規定(補欠又は増員により選任された取締役の任期は,他の取締役の任期の残存期間と同一とする旨の定め)を設けた場合には,移行による一部の取締役の退任に伴い,他の取締役も,任期満了により退任すると解される。
したがって、今回のケースの場合は、補欠増員規定が適用になることにより、取締役Bも任期満了退任になるわけです。

考えてみれば、第1項と第2項を合わせて、移行後の任期規定なんですから、第1項の具体的な年数だけでなく、第2項の補欠増員規定も適用になって当然なんですけどね。

まぁーこんな事、ご存知の方が見れば「何を今さらっ!」って内容なんでしょうけど、申請後に色々と有りましてね。
そんなわけで、記事にしてみました。