まだ解け残っている雪もあるせいで、今日の東京の最低気温は-4℃。
48年ぶりの気温と言うことで、今までの人生の中で最低気温です。
しばらく寒さが続きそうですね。

さて、「平成○年○月○日 和解」を登記原因とする所有権移転登記を申請しました。
和解は民法695条、民法696条に規定されている典型契約ですから、売買などと同様に物権変動の原因となり得ます。
「裁判外の和解」ってやつですね。

今回、一番悩んだのが登記原因証明情報にどの程度記載をするか?です。
例えば売買の登記原因証明情報で考えてみると、売買代金の完済(支払)と同時に所有権が移転する旨の所有権移転時期に関する特約が付されていなければ・・・

1.甲は乙に対し、平成○年○月○日、本件不動産を売った。
2.よって、本件不動産の所有権は、同日、甲から乙に移転した。

・・・と言う内容で作成をしています。
これと同様に考えれば、和解を登記原因とする登記原因証明情報は・・・

1.甲と乙は、平成○年○月○日、甲が所有する本件不動産を乙が取得する旨の和解契約を締結した。
2.よって、本件不動産の所有権は、同日、甲から乙に移転した。


・・・と言う内容で足りると思うのですが、いかがでしょうかね?
そうは思いつつも、今回は少々、記載内容を増やしてみました。

1.甲と乙は、平成○年○月○日、甲と乙の間に存する○○○○に関する紛争を解決するため、甲が所有する本件不動産を乙が取得する旨の和解契約を締結した。
2.よって、本件不動産の所有権は、同日、甲から乙に移転した。

と言う内容にしてみました。
まぁ、滅多にある事案ではありませんが、備忘録として書いておきます。