少し前に、登記完了証の様式変更に関する記事を書きました。
平成23年4月25日
そんなわけで、今月の27日（月）申請分から登記完了証の様式が変更になり、オンライン申請をした場合にも書面で交付を受けることが可能になります・・・お約束の「当分の間」の措置ですけどね。

さて、そんな登記完了証ですが、例えば登記名義人の住所や氏名の変更。
私の場合は、申請書を印刷したものを完了証に綴じて返却しています。
結局、登記完了証って、旧不動産登記事務取扱手続準則の附録第52号様式の印版のような役割なので、それだけでは登記の内容までは不明なわけでして。

そのせいだとは思いますが、登記完了証を依頼人に渡さないと言う知り合いもいますし、実際、登記をする際に預かる「不動産登記権利情報」に、登記完了証が綴られていないことも何度かありました。
ちなみに、私は必ず返却しています（抹消金融機関にも代表者事項証明書と同封返送しています）。
おそらく、多くの方が同様だと思いますけどね。

で、平成23年6月27日（月）申請分からの登記完了証ですが、書面申請した場合とオンライン申請をした場合で様式が異なるようになります。
法務省パブリックコメントに様式例のPDFファイルが掲載されています。
法務省パブリックコメントのPDFファイル
ただし、あくまでも「例」なので、実際の様式とは異なるかもしれません。

何が違うかと言うと、書面申請の完了証にある「登記の目的」欄がオンライン申請の完了証にはなく、代わりに「申請情報」欄が新たに設けられています。
この「申請情報」欄の内容により、登記完了証の利便性が大幅に向上するのではないでしょうか？

ただ、疑問点が二つ。
オンライン申請をして、登記完了証の交付を書面で受けた場合ですが・・・
１．様式はどちらになるのか？（オンライン申請だからオンライン様式？書面交付だから書面様式？）
２．上記がオンライン様式だとした場合、登記官の職印は？（オンライン様式だからナシ？書面交付だからアリ？）
おそらく、近々に情報が出てくるのではないかと思っていますけどね。

なお、以上の内容に関しては、平成23 年3 月29 日・日司連発第2401号「不動産登記規則等の一部を改正する省令等の送付について（お知らせ）」で原文をご確認下さい。
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