東京では夕方、木枯らし1号が吹きました。
昨日は、あんなに暑かったのにギャップが激しいですよね。
さて、商業法人登記。
NPO法人の役員変更登記の依頼を受けまして。
新たな理事が印鑑届をするのですが、「印鑑証明書は原本還付して下さい」と言われました。
・・・あれ?そう言えば、この13年間、印鑑届書にはずーっと印鑑証明書を添付していて、原本還付はしたことないなー・・・と思いまして。
で、とりあえず「印鑑届 印鑑証明書 原本還付」で検索。
表題の「平成11年2月24日民四第379号通知」が多数のサイトでヒットしてきました。
ところがですねー、この「平成11年2月24日民四第379号通知」なんですが、手元の先例検索ソフトや先例検索サイトにはないんですよねー。
日付で検索したり、「印鑑証明書 原本 還付」で検索をしてもヒットしません。
結論として、上記「平成11年2月24日民四第379号通知」で印鑑証明書の原本還付は可能なのですが、先例の原文を見つけることができませんでした。
とりあえず「商業登記ハンドブック」に・・・
商業登記規則9条5項の規定により同条1項の書面(印鑑届書)に添付された印鑑証明書については,同規則49条の規定を類推適用し,原本の還付をして差し支えない(平成11・2・24民四379号通知)。
・・・との記載がありますから間違いありません。
ちなみに、「印鑑証明書 原本 還付」でヒットする先例と言えば・・・
昭和57年4月19日民四第2926号回答
見出し:印鑑を提出する際に添付された印鑑証明書の原本還付の可否について
要 旨:商業登記規則9条4項の規定により申請書に添付された印鑑証明書については、商業登記規則49条の規定は適用がない
・・・(゚Д゚)真逆の内容だろうがぁぁぁー!!
手元の先例検索ソフトや先例検索サイトのすべてでヒットしました。
なんで原本還付不可の古い先例が先例集等に掲載されていて、原本還付を可能とする新しい先例が掲載されていないんでしょうかね?
なんだか、すごく不思議です。
さて、明日は事務所のパソコンの入れ替え。
何かとバタバタしそうな予感がします。